Summilux 50mm f1.4のOH(2)

ヘリコイドの分解清掃



次に、ヘリコイド部分を分解していきます。



向かって左側の筒です。


まず、ピント調整環の内側に見える芋ネジ(赤丸)を外します。





芋ネジを外したら、ピント調整環を反時計回りに捻ると外せます。





ピント調整環と内ヘリコイドの芋ネジ部分をみると、それぞれに半円の切り込みがあり、ネジが切られています。
芋ネジがキーになっている訳です。



(なかなか、考えられていますが、ずれたまま芋ネジを捩じ込むとねじ山を潰してしまいそうです。。。)


続いて「距離表示環」の芋ネジも外します。「距離表示環」はねじ込みになっていませんので、そのままスルッと抜けます。
※写真はすでに距離表示環を外した状態です。





この段階で、無限遠位置を毛書いて印をつけておきます。
次に、「LENS MADE IN GERMANY」の両サイドにあるネジを外します。
このネジは、直進キーを止めているネジですので、これで内ヘリコイドはフリーになりますので、反時計回りに回すと、ポロっと外れますが、ここで注意です。
慎重に少しづつ回して、外れる位置もマーキングしておきましょう。
LEICAのヘリコイドは細かく、噛み合わせ箇所が何ヶ所もありますので、噛み合わせを間違えると正しく組み付けられません。



結構グリスが汚いです、部分的に金属粉も確認できました。


マウントについている被写界深度表示のリングも残りのネジ2本を外すと外せます。
外ヘリコイドもクリーニングするので、こちらも外しておきます。





続いて、滑空ヘリコイドを抑えている、押え環を外します。





これで滑空ヘリコイドがフリーになりますので、直進キーと共に、上に抜き取れます。





結構汚れています。
ベンジンを使って、歯ブラシで綺麗にして、乾かします。





乾燥し、綺麗になったら、ヘリコイドグリスを適量塗布して組み付けます。


組み付けは分解の逆です。
注意は、内ヘリコイドを外ヘリコイドに組み入れる際、マーキングした入り口で入れる事です。
これを間違えると、直進キーの取り付け位置などがおかしくなり、ピント調整環がフルに回らなくなります。
わからなくなったら、直進キーのネジ穴と、外ヘリコイドのネジ穴の位置をヒントに、何度か組み直して探るしかなくなります。
(やりたくないです。。。)




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